1月に岩手で行われた、サキソフォビアとキッズとの録音の報告です。
録音を終えて東京に戻ってからというもの、2月のコンサートに間に合わせるべく、ミックスダウン、マスタリング、ジャケット制作といった作業にかかりっきりで、レコーディングの報告が大変に遅れてしまいました。
●1/7 前々乗り1/9からの録音に備えて、機材セッティング及びチェックに余裕を持つため、前々日に現地入り。産直でゆっくり買い物をしたりして、徐々に録音現場となる地元の空気に体をなじませる。
夜はコンサートの練習に集まっているキッズに会いに公民館へ。
3枚目の写真は、コンサートためにキッズが作った旗のうちのひとつ。「サキスホービア」っていうのがいいでしょ?
●1/8 メンバー前乗り翌日は午前中から機材セッティング。今回色々とお世話になったおとなの方達が録音前日から手伝ってくださった。録音場所となる「角蔵ホール」は、築130年の蔵。どっしり&ひんやりとした独特のたたずまいだ。入り口の雰囲気もいいでしょ?

夕方からあとのメンバーが現地入り。差し入れをいただきながら翌日の録音に備える。直さんは「シベリウス」の使い方をJUJUから講義されながら、PCでインタールドとして収録するインスト曲のアレンジに余念がない。
ミドリーヌは差し入れをさかなに飲酒に余念がない。
●1/9 録音初日録音初日は午前中よりサキソフォビア4人でリハーサル&サウンドチェック。
午後からキッズたちが続々と集結。今回一緒に録音したキッズたちのほとんどとはもう何度も会っているし、去年は一緒にコンサートもして気心が知れている。5年前に初めて保育園を訪れたときに年中組だった子が今は小4でリーダーを務めている。
元気いっぱいのキッズに対して、サキソフォビアのおじさん4人は、緊張に身が引き締まる。自分たちの間違いでテイクを録り直して、こどもたちの自然な勢いに水を差すわけにいかないからね。
キッズ23人は2列に並び、その前に4本のマイクがたてられ、そのまた前には障子と段ボールで腰の高さの即席のついたてがもうけられ、そのまた向こうにサキソフォビアのおじさん4人が、キッズ達にお尻を向けて並ぶ、という配置となった。これはマイクへの「被り」等を考慮して試行錯誤を重ねた結果。
振り返るとキッズがこんな感じでいるわけ。右は休憩時間にキッズ側からサキソフォビアの方を見た写真。

いよいよ録音がはじまり、1曲目は「世界中のこどもたちが」。なんなく良いテイクが録れ、すごくサイサキがいい感じ。続いて「パワフルパワー」、「雨ふり水族館」、「だから雨ふり」と録りすすむ。どれもワンテイクかせいぜい2テイクでOK。わずか2時間半あまりで予定を上回る4曲が録れてしまった。
こどもたち、すごいです。後ろからキッズたちのなんの邪念も無い、純粋な声が「かーん」と響いて来てすごく興奮した。「雨ふり水族館」のプレイバックを聴いたときは、涙がどうしようもなく出て来た。キッズたちは僕が泣いているのに気がつくと、「えっ!?なぜにお前が泣いてるの??」みたいな感じで、それまで笑っていたのが急に気まずいというか居心地の悪そうな表情になっちゃってなんかとても申し訳なかった。。。
キッズたちのキラッキラの表情を見てください。

キッズたちを導く臨月のひさえせんせい。サキソフォビアのおじさん4人。録音担当の岡。
●1/10 録音2日日翌日は午前中よりキッズたちが来て、お昼までに「今日はバナナの日」、「ハッピーチルドレン」をサクサクっと録ってしまう。
お昼はキッズのお母さんたちがつくったカレーを皆で食べる。

昼食のあとは、残り1曲となった「にじ」の収録。録音の最後にふさわしい、元気いっぱいの歌声で締めくくった。
キッズたちはまだまだ元気がありあまっている様子だったので、今回CDには入れないけどコンサートで歌う予定の「ジャングル・グールグル」を振り付きで歌ってもらう。

キッズたちが帰ったあとは、サキソフォビア4人でインタールードとして挿入予定のインスト曲4曲を録音して、めでたく全10曲の収録が終了。
今回録音した歌の曲7曲は、全て新沢としひこさん(作詞)、中川ひろたかさん(作曲)のゴールデンコンビによる歌ばかり。このお二人の作る曲は本当にすばらしいです。新沢さんの美しくもどこか不思議な歌詞と、中川さんのメロディーが出会うと、何とも言えない幸福感に満ちた歌となって、聴く人の心を打つんだよなぁ。あるひとが「このひとたちの歌をもっとたくさんの人が聴けば、世の中から嫌なこととか不幸なことがへると思う」って言ったけど、本当にそう思う。声高に平和を叫ぶ歌よりもずっとそういう力がある。
今回の録音を通じて、「歌うよろこび」、「音楽の楽しさ」っていものをあらためて感じさせてもらうことが出来た。
音楽を録音して作品として残す時には、「体裁をととのえる」なんてことよりもっと大切なことがいっぱいあるけど、今回の録音ではそういうものがちゃんと録れたと思う。
モックヒル・レコード、第1弾に続いて第2弾もすごいものを作っちゃった(自我自賛)。
キッズたち、ほんとうにありがとう!!
●そして夜録音を終えたその夜は『おとなの打ち上げ』。おいしい手作り料理で評判の「わらく」さんへ。
マスターと、キッズプロジェクト・スタッフのけいじ君が、ぼくらの為にわざわざ陸前高田まで魚を釣りに行ってくれていたのだ。それら美味しい魚たちが、刺身やフライや鍋物となって食卓に並んだ。
それらおいしい料理たちと、おいしいお酒と、地元でも「レベルが高い」と評判のお母さんたち(もちろんお父さんやスタッフの男性方も)とともに楽しい夜は続いたのでした。

おまけ